2024-01

中国武術への道(旧)

Vol.7 太極拳と易(中編)

太極拳の特徴とは何だろうか?数ある中国武術の門派の中で太極拳と名付けられるに至ったこの門派の特徴をみてみよう。太極拳の動作は、「如長江大河,滔滔不断」。「長江(揚子江)大河の如し、滔滔(とうとう)として絶えず」と言われる。太極拳を演武する時、手はあたかも「糸を紡ぐが如く」、足の動きは「停まるに似て停まるにあらず」、綿々不断として留まることがない。このようにひとつの動作から次の動作につながるときに止まったり、途切れたりしない動作の要領を「相連不断」あるいは「連綿不断」と表現した。
中国武学への道

Vol.36 外三合 エネルギーの統一 三尖相照(前編)

末節は、一般的に「枝葉末節」として、些細な重要ではないこととして用いられる。末節にとらわれることを本末転倒などといい、根本や本質を見極めて邁進することが最も大切である。しかし私は前回、根節と末節の両面からアプローチすることが大切であるとお話しした。今回は根本となる根節の部分はひとまず横に置き、末節の重要性から先にテーマにしてみたい。 三幹九節=三節(根節・中節・末節)の中で末節を整える要領を三尖相照と中国武術では伝えている。いくら根本の身体操作がしっかりしていても、相手に到達する前に尖端の角度がわずかにズレてしまうだけで結果が異なる例として刀剣や弓矢を挙げてみたい。
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