中国武学への道

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Vol.54 護身術 (番外編 その一) 陰陽の理

今回、太極・陰陽の世界を武術の面からみてみよう。太極拳の太極は「陰」と「陽」の関係を表す太極の理が、技術の随所に反映されているからである。今回の文章の中に相互(相対)・対立・変化といったキーワドがちりばめられている。読者の皆さんがそれぞれの単語が「陰と陽」のいずれなのかを観ながら読んでいただくと陰陽に対する理解が深まると思う。
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Vol.53 親子で学ぶ安心のための護身術 (後編)

前回、護身の考え方について、「易の三義」という基本原理を用いて解説してみた。今回は、お子さんに語りかけることを前提(想定)として、実際の講習で用いたなるべく簡易な言葉を交えて説明してみたい。易の三義(えきのさんぎ)を用いた護身について、前回は ①【変易】と ②【不易】を解説した。今回は③【易簡】がテーマである。
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Vol.52 親子で学ぶ安心のための護身術(中編)

護身とはいざという時だけでなく、生き方そのものであると考えている。わが身だけでなく、つながりのある人を共に護っていく姿勢だ。私たちは、一人だけで生活し生きていけるわけではない。今回の講習会では実技として逃げるために握られた手を振りほどく方法や、擒拿(※1)の初歩的な技術をお伝えした。しかし、今回は小学校高学年のお子さんとそのお母さんが主な対象となるため、実技以上に「事前の準備」が大切であることを解説し、5つのポイントに絞って護身を考えてみた。
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Vol.51 親子で学ぶ安心のための護身術(前編)

2025年3月末、広島県東部の福山市にて護身術教室を実施した。対象は小学校の高学年とそのお母さん方を対象とした護身術の教室だ。講習会の企画立案は上記福山市の地元にお住まいの伊藤亜紀さん(仮名)という女性である。かつて日本は世界一、治安の良い国と言われていた。しかし、現在の日本の現状はいかがだろうか?
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Vol.50 外三合 三節 番外編(まとめ) ~後編

前編に引き続き、番外編のまとめである。Vol.43~48の索引としてもご利用いただきたい。また、文章末のコラムでは内家三拳のひとつ八卦掌の成り立ちをテーマとしている。内家三拳とは、太極拳・形意拳・八卦掌を指す。外家拳の代表は少林拳で「剛」を特徴とし、相対する内家拳は「柔」である。
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Vol.49 外三合 三節 番外編(まとめ) ~前編

Vol.38 閑話そしてVol.39から始まる『三節の番外編』を通して「三」について考察してきた。番外編も10回となり、表題の「その一~その十」を見るだけでは内容を類推することができない。そこでこの回は「まとめ」とすることにより、それぞれの内容を一目で類推いただけるようになっており、表題から各ページにリンクをすることもできる。
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Vol.48 外三合 三節 番外編(その10)

内家拳は、もともと内家拳として生まれたものではなく、外家拳を改変したものとされている。太極拳も太極拳として生まれてのではなく少林拳系の一派から一族の研究と経験から産み出されたものである。内家拳は外家と対比される分類だけでなく「内家拳法」という門派が実際に存在したことが書物『内家拳法』からも知ることができる。
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Vol.47 外三合 三節 番外編(その9)

綿中蔵針(めんちゅうぞうしん)呉派(呉氏)太極拳では套路を「大架」→「小架」→「大架」の構成で修行することで知られている。呉派の「小架」は別名「快架」ともいわれ、快速で鋭い動作が特徴である。私の伝承する陳氏太極拳・老小架(陳績甫伝)の套路では、老架(柔・慢・大架)→砲捶(剛・快・小架)→老小架の三段階を経て太極の理である剛柔相済・陰陽相済を会得することを目的の第一番目としている。老架と老小架は同じ套路で拳譜も同一。砲捶を三段階の課程の二番目に置き修練する。このような二つの課程の間に異なった性質を挟むことによって変異・昇華して「綿中蔵針」を会得することを第二の目的としている。
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Vol.46 外三合 三節 番外編(その8)

Vol.46 外三合 三節 番外編(その8)「一刀は万刀に化し万刀は一刀に帰す」(「一」→「万」→「一」)や「招式→着法→招法」のなかに「三の構造」を観た。基本の技法から始まり、さまざまな知識と経験を経ることにより、初級から上級へと進化する。仮に外見上では基本の技法であったとしても上級者の技法は初級の段階にある者とは大きな隔たりがある。さらに昇華し変質すると絶招とよばれる渾身の一手に帰結し、到達する。
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Vol.45 外三合 三節 番外編(その7)

老子は「一から二そして三」が生まれ、「三」から万物が生じるといい、八卦では初爻二爻三爻と三層に積み重ねられた「八」から大宇宙の万物が展開される。前回、細胞分裂を例に「1」が2→4→8と分裂する図を紹介した。細胞はさらに分裂を続け、人間では約60兆個(約37兆個とも)に細胞分裂し各臓器や骨、筋肉などに変化し、一個体としての生物に成長する。
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