2024-03

中国武術への道(旧)

Vol.9 太極拳と易 番外編

「太極拳と易」という前・中・後編では、太極拳との関連を易の本質としての「変化」を中心に「循環」するエネルギー(勢)にスポットを当ててお話しした。易や太極思想の核心部分である「陰陽」「五行」「八卦」については、改めて別の機会を持ちたいと考えている。今回は番外編として太極拳と直接の関係はないが、易の理解をより深めるために二人の日本人のエピソードを紹介しよう。一人目は、易経を学んだ広島の先人である頼山陽(らい・さんよう)。二人目は、易の本質である「変化」を体得した上で、「居着く」ことの危険性を説いた剣豪・宮本武蔵だ。
お知らせ

首都圏國術練習会(仮称) の御案内

このたび、私学校龍眠楼副館長、桂峰生先生 御監修のもと、首都圏國術練習会(仮称)※を立ち上げることといたしました。 以下に詳細をご案内いたします。 私学校龍眠楼の技術にご興味のある方のみならず、國術(中国武術)にご興味のある方のご参加をお待ちしております。
中国武学への道

Vol.38 外三合 エネルギーの統一 閑話

中国武術の歴史は長く、民族も多様な中で独特な発展を遂げた。技術的にも私達日本人とは異なる文化の中で育まれた興味深いものが多く、高度な体系を持っている。武術における技法の原理を学ぶことは興味深く楽しく感じられることも多い。原理を解き明かすことや究極の技術を楽しむことは、修行者の特権ともいえる。しかし、武術を志す者の最も大切にすべきことは実践することで、現実に即した対応であることを忘れてはならない。興味を引く技術や楽しみに安住して、実践するための具体的技術から現実逃避しないよう心がけることが大切である。
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