2025-03

中国武術への道(旧)

Vol.20 外三合 日本刀の鍛錬からみた勁の特徴(その二)

内三合は、内面の力によって身体の外面の力を最大限に引き出す。外三合は、逆に内面を支える器であり、具体的な技術へとつながる。内三合・外三合は相互に補完していることを内外相合といい、合わせて六合となる。六合は、「勁」あるいは「勁力」となって攻防技術に生かされている。さて、日本語ではあまりなじみのない「勁」という漢字であるが、風雪に耐える芯のある強い草を指す勁草(けいそう)が比較的知られている言葉だろうか。門派ごとに「勁道」の特徴や種類はさまざまであるが、「勁」とは、中国武術を理解するうえで核心のキーワードである。「勁」を一言で表現するなら「精錬された強い力」だ。数十年前、北派拳術は勁を用いるから高級、南派拳術は力を用いるので低級というような表現もあった。
中国武学への道

Vol.49 外三合 三節 番外編(まとめ) ~前編

Vol.38 閑話そしてVol.39から始まる『三節の番外編』を通して「三」について考察してきた。番外編も10回となり、表題の「その一~その十」を見るだけでは内容を類推することができない。そこでこの回は「まとめ」とすることにより、それぞれの内容を一目で類推いただけるようになっており、表題から各ページにリンクをすることもできる。
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