中国武術への道(旧)

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Vol.6 太極拳と易(前編)

太極拳の「太極」とは一体なんだろうか?「太極」という言葉はとても古く、中国の古典、「易(経)」の中に見ることができる。中国に限らず古代より人類は、天災・地変・飢饉・戦乱にさらされてきた。易は、不確実で見えない未来を予知し、天変地異を予言する技術として発達した。さらに何気ない日常から始まり宇宙に存在するあらゆるモノとコトを深く観察し、大宇宙の森羅万象の起源・生成を解き明かす帝王の学問として重要な位置を占めるにいたった。
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Vol.5 簡化太極拳雑話(後編)

簡化二十四式太極拳の「二十四式」とは24個の技法(勢)がつながった套路(とうろ)という意味だ。それまでの太極拳の套路は非常に長く、套路を一回通して練習すると、1時間を超えるものさえあった。そこで老若男女問わず広く愛好され、健康法として役立つことを目標に、中華人民共和国の国家体育運動委員会により1956年に発表されたのが、簡化二十四式太極拳だ。
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Vol.4 簡化太極拳雑話(中編)

太極拳といえば柔らかくゆっくりと動くというイメージがあると思う。それは、楊家(楊氏)太極拳の三代目、楊澄甫(よう・ちょうほ、楊露禅の孫)の教授したスタイルの影響が大きい。楊家太極拳の初代楊露禅とその息子たちの武芸は評判を呼び、北京を中心に多くの武術家が学んだ。
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Vol.3 簡化太極拳雑話(前編)

現在、世界中でもっとも愛好されているのは、簡化二十四式太極拳だ。簡化二十四式をお話しする前に簡単に太極拳の歴史を俯瞰してみよう。これから述べる歴史や背景は、実践者として太極拳を続け、歴史的真実に近づきたいと探求し、分析してきた結果である。太極拳の発祥の地は河南省黄河の中流域といわれている。この一帯は中原(ちゅうげん)といい、黄河が運んだ肥沃な土の恩恵を受けた国内屈指の穀倉地帯だ。
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Vol.2 太極拳の多面性

「太極拳」と聞いて、皆さんは何をイメージするだろうか?健康法?表演大会?中国三千年の歴史?気功法の一種?「群盲象を評す」(ぐんもう、ぞうをひょうす)ということわざがある。数人の盲人が象の一部だけを触って感想を語り合う、というインド発祥の寓話だ。「木を見て森を見ず」と同様に使うこともあり、真実は多面的であり、一部分だけをみると全体を見誤るという教訓である。
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Vol.1良師との出会い

太極拳を始めて45年になろうとしている。職業武術家ではないが、趣味としては深入りしすぎた感もある。たまたま縁があった老師との出会いであったが、ここまで自分の人生に大きく影響を及ぼすとは当初は考えもしなかった。 道場をさがすにしても今でこそネ...
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Vol. 28 外三合 弓矢と勁 番外編(前編)

外三合 弓矢と勁 番外編の前編、弓矢(弓箭)の時代背景や歴史についての説明。六藝(りくげい・六芸)などについて言及。
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Vol. 29 外三合 弓矢と勁 番外編(中編)

外三合 弓矢と勁 番外編の前編、弓矢(弓箭)の時代背景や歴史についての説明。
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